動脈硬化の検査・予防療法
動脈硬化について
動脈硬化とは、動脈の壁にコレステロールや中性脂肪などが溜まることで、動脈の弾力性や柔軟性を失い、詰まりやすい状態になることをいいます。動脈硬化は自覚症状がないまま進行し、脳卒中や心筋梗塞といった生命に関わるさまざまな病気を引き起こすことから「サイレントキラー(沈黙の暗殺者)」とも呼ばれています。
動脈硬化が進行する原因は、主に加齢や生活習慣病です。高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満といった生活習慣病は、血管に負担をかけ、血管を傷つけて動脈硬化を促進します。動脈硬化は進行すると改善することが難しく、現在治療に用いられる薬剤ではその進行を遅らせることしかできません。そのため動脈硬化は、進行の度合を定期的に確認し、進行を早める危険因子をなるべく減らすこと非常に重要です。
動脈硬化になりやすくなる要因
- 高血圧、血圧が高め
- 脂質異常症、コレステロールが高い
- 糖尿病、血糖が高い
- 喫煙
- 肥満(BMI=25以上または腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上)
- 加齢(40代以上は要注意) など
全身だけではなく、部位ごとの丁寧な検査が大切です
動脈硬化が引き金となる病気で、特に注意したいのは脳疾患と心疾患です。これらは生命を脅かすだけではなく、一命を取り留めたとしても重大な後遺症を残すことがあります。そのため当院では、全身の動脈硬化の進行度を確認するとともに、脳・心臓につながる血管の状態も部位ごとに最適な方法で丁寧に検査します。
年に1回、定期的な検査をおすすめします
動脈硬化は、加齢や生活習慣病などのさまざまな要因が複雑に絡み合って進行します。そして、進行しても自覚症状がありません。「重大な病気が発症して初めて動脈硬化に気づく」ということがないよう、健康状態のチェックも兼ねて、年に1回の定期的な検査を行うことをおすすめします。
積極的な予防療法を始めましょう
血液・血管を健康に保つために身体の内外からアプローチします。進行を早める危険因子をなるべく減らす、積極的な予防療法を提供しております(動脈硬化の進行を完全に予防するものではありません)。
動脈硬化の主な検査
全身の検査
血圧脈波測定
下肢への血管の硬さや詰まり具合を測定し、動脈硬化の進行度を知ることができます。
頸動脈超音波検査
頸動脈に超音波を当て、脳につながる大切な血管(頸動脈)の動脈硬化が進行していないかを調べます。頸動脈の状態は、全身の動脈硬化の進行度を推しはかる指標の一つです。
LOX Index®
動脈硬化による脳梗塞・心筋梗塞のリスクを調べます。この検査で得られる数値は、今後10年以内の脳梗塞・心筋梗塞の発症に大きく関与します。
部位ごとの検査
頭頸部MRI・MRA
微細な変化までうつすことができるMRIで、頭頸部(頭~首)を撮影します。さらに血管を立体画像化して、脳と脳内の血管、脳内に入る頸動脈や椎骨動脈の状態を詳しく調べます。
カルシウムスコアCT
心臓を取り囲む血管(冠動脈)の石灰化を測定し、動脈硬化の進行度を推しはかります。心筋梗塞など重篤な病気の可能性を予測する指標です。
動脈硬化の主な予防療法
オーダーメイドサプリメント
動脈硬化や血液の流れにアプローチするサプリメントだけでなく、検査やカウンセリングによって不足している栄養素を的確に見極め、一人ひとりに合ったサプリメントを提供いたします。動脈硬化をはじめ、さまざまな病気の予防・症状の改善を目的としています(ご予算に合わせて提供いたしますので、まずはお問い合わせください)。
パーソナルトレーニング
マンツーマンで行う、一人ひとりに合わせた運動プログラムです。血管の柔軟性を高めて血液の流れを改善させるといわれる運動機器・パワープレートを使用し、運動効果を高めて、効率的にプログラムを行います。