認知症の検査・予防療法

認知症について

脳細胞が死滅するまたは働きが悪くなるなどにより、認知機能にさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障をきたしている状態を指します。

認知症は、脳細胞に異常を引き起こすプロセスによって種類が分かれています。認知症の約60%を占めている、最も患者数の多い認知症が「アルツハイマー型認知症」です。これは、アミロイドベータという特殊なたんぱく質が蓄積することによって、脳細胞が死滅し脳が委縮する病気です。
次に患者数が多い(認知症の約20%)「脳血管性認知症」は、脳卒中によって、脳機能が低下する認知症です。厚生労働省の発表によると、65歳以上の高齢者のうち認知症またはその予備軍(軽度認知障害(MCI))は、2012年時点ですでに「およそ4人に1人」となっており、さらに2025年には認知症の患者数は1.5倍以上になると予測されています。

認知症になりやすくなる要因

  • 加齢
  • 生活習慣病
  • 遺伝
  • 動脈硬化
  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • 運動不足
  • 聴力低下 など

丁寧な検査で、
異変をなるべく早く察知することが大切です

認知症は、いくつかの稀な場合を除き、完治する治療法は確立されていません。現在の医学では、脳や認知機能の異変を早期発見しその進行を抑えることが重要とされています。当院では、異変をなるべく早く察知するために、さまざまな方法を駆使し丁寧に検査することで、脳の異変の早期発見に貢献します。

年に1回、定期的な検査をおすすめします

脳や認知機能の異変を早期発見するために、年に1回の定期的な検査を行うことをおすすめしています。生活習慣病や動脈硬化も認知症との関連が指摘されていることから、定期的な検査の際に全身の健康チェックも行い、認知症だけではなく生命や生活を脅かすさまざまな病気を予防するため機会としてご活用ください。

積極的な予防療法を始めましょう

脳の機能を衰えさせないための対策を提供しております。脳の働きをサポートする点滴やサプリメント、当院独自の『健康院もの忘れ予防運動』などの中から、生活習慣に合った無理なく継続できる予防療法をお選びいただいております。
※認知症を完全に予防するものではありません。また、当院では認知症の治療は行っておりません。

認知症の主な検査

認知機能の検査

認知機能検査(MMSE)

Mini Mental State Examination(ミニメンタルステート検査)。主に記憶力・計算力・言語力・見当識(現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況把握のこと)を測定します。
※口頭による質問形式。診察料に含まれます。

現在の状態を調べる検査

頭頸部MRI・A、VSRAD

頭頸部の状態をMRIで撮影し、脳と血管の状態を詳しく調べます。特に海馬とその周辺については、特殊な解析システムVSRAD(ブイエスラド)を用いて、萎縮度合いを画像と数値で表します。

頭頸部MRI・MRA

MCIスクリーニング

アルツハイマー型認知症の前段階である、軽度認知障害(MCI)になる危険性(リスク)を、血液検査で調べます。

MCIスクリーニング

認知症の主な予防療法

オーダーメイドサプリメント

抗酸化作用・神経伝達物質の補強・血液の流れの促進を中心に、脳の働きをサポートするサプリメントを提供いたします。検査やカウンセリング結果をもとに、ご自身に不足している栄養素を、全身の健康まで考えて提案いたします(ご予算に合わせて提供いたしますので、まずはお問い合わせください)。

オーダーメイドサプリメント

パーソナルトレーニング

当院独自の『健康院もの忘れ予防運動』を中心に提供いたします。身体を動かすとともに脳の活動を活発にすることを目的として、さまざまなバリエーションの運動プログラムを行い、脳の健康に貢献します。

パーソナルトレーニング