CT検査
CTについて
大学病院レベルの高性能128スライス列CT
CT(Computed Tomography=コンピュータ断層診断)は、X線を照射して、臓器や組織ごとに異なる透過率の差を利用し、身体の断面を撮影します。特に肺・骨・腹部の検査に適しており、さまざまな病気の早期発見・予防に活用できる検査です。
当院では、小さな病変を見逃さず、動いている臓器まで正確に撮影することができる大学病院レベルの高性能128スライス列CTを導入しています。0.27秒/回という高速撮影によって、従来の64スライス列CTと比べ、少ない被ばく線量や造影剤使用量で、ブレのない高解像度の画像を撮影することができます。
この精緻な画像検査によって、当院がご提供する「予防医療」の基盤となる、「病気の早期発見」に貢献します。
CTの特長
Point01被ばく線量を抑える特別な処理(逐次近似法)
CTは、X線量を低下させると画質が低下してしまいます。そこで当院では、X線量を低下させつつ高画質を維持する特殊な処理(逐次近似法)によって、低い被ばく量と高画質を両立します。
※逐次近似法とは、CT撮影時に発生するノイズ(阻害因子)を減少させる方法です。この方法を用いると、画質を保ったまま、少ない量のX線で検査することが可能となります。
Point02体型に合わせた検査ができる最大出力1,000mA
CTで精密な画像を撮影するためには、体型に合わせた出力量の調整が必要です。
当院のCTは最大出力1,000mAというハイパワータイプですので、さまざまな体型の方に合わせた検査を行うことができます。
カルシウムスコアCT
高機能CT(128スライス列)で、心臓周辺を撮影・解析し、心臓に酸素や栄養を送る血管(冠動脈)の状態を調べます。冠動脈に沈着するカルシウムの量をスコア化し、「カルシウムスコア」(石灰化スコア Agatston score)を求め、心筋梗塞や狭心症といった生命に関わる病気の前兆を知ることができる検査です。
冠動脈は心臓を取り囲んでおり、酸素や栄養を心臓に送っています。冠動脈の動脈硬化が進行すると、心臓への血流が低下したり、血の塊などが冠動脈を塞いでしまい、狭心症や心筋梗塞といった重篤な病気のリスクが高まります。
こんな方におすすめです
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症の治療を受けている
- 胸部の違和感を感じる方
- 身内に心筋梗塞になった人がいる
- 肥満(メタボリックシンドローム)である
- ほかの検査で、動脈硬化の進行が疑われた
- 喫煙する
- 喫煙していた
カルシウムスコアCTで分かること
- 冠動脈の状態(石灰化・プラークの可能性)
- 狭心症や心筋梗塞の可能性
- 大動脈や大動脈弁などの状態(石灰化)
心臓に酸素を送る血管(冠動脈)の動脈硬化を調べます。
調べる部位
冠動脈(左冠動脈主幹部・左冠動脈前下降枝・左冠動脈回旋枝・右冠動脈)、大動脈壁、大動脈弁、僧房弁輪/僧房弁
検査方法
CTで心臓周辺を撮影します。所要時間は約10分で、検査結果はその日のうちにわかります。(造影剤は使用しません)
料金
カルシウムスコアCT | 22,000円(税込) |
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- ・上記以外に、初診料(22,000円・税込)・再診料(5,500円・税込)が別途かかります。
- ・通訳が必要な場合は、別途メディカルフィーをいただきます。
その他のCT検査
胸部CT | 胸部の撮影で肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)などを調べます。 | 33,000円(税込) |
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腹部CT | 肝臓や胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などの臓器や腹部のリンパ節について調べます。脂肪肝や結石のほか腫瘍性の病変がないかを確認します。 | 44,000円(税込) |
内臓脂肪CT (臍の高さの断面) |
臍(へそ)の付近を撮影することで、内臓脂肪の面積を測定し、メタボリックシンドロームの危険性を調べます。 | 22,000円(税込) |
- ・上記以外に、初診料(22,000円・税込)・再診料(5,500円・税込)が別途かかります。
- ・通訳が必要な場合は、別途メディカルフィーをいただきます。
注意事項
下記のような方は、医師の判断によって、受けていただけない場合があります。
- 心臓ペースメーカー・体内埋込型除細動器をご使用中の方
- 妊娠中・妊娠の可能性のある方
- その他医師が不適当と判断した方
大腸仮想内視鏡(大腸CT)は、事前の来院が必要です。