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院長ブログ

はやぶさ2とワクチン

宇宙探査機はやぶさ2とワクチン、まったく関連のない組み合わせに見えますが、最近これらに共通するキーワードが

できました。それはRNAです。RNAは生命の設計図ともいえるDNAから遺伝情報を写し取って蛋白質の合成につなげるものです。

はやぶさ2から分離されたカプセルが小惑星「リュウグウ」から貴重な試料(サンプル)を地球に持ち帰ったのは2020年12月6日の

ことです。この試料の中に「ウラシル」というRNAのもとにもなる物質が検出されました(論文発表は2023年3月21日付)。

宇宙でもRNAが合成されうることに加えて、地球上の生命の起源に地球外のものが関与した可能性を示しました。

そして、新型コロナウィルス対策で広く用いられているワクチンはRNAワクチンです。 

 
地球外からのRNA(の材料)と体外からのRNA。やはりあまり関連はないものの感慨深いものがあります。

2014年12月3日に地球を出発したはやぶさ2は現在も飛行を続け、1秒間に約4kmの速度で地球から遠ざかっているそうです。