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院長ブログ

笑う門には、

福来る、ですね。

「福」の代わりに「健康」を入れても同様のことが言えるようです。そしてこの場合の笑いは、「smile(スマイル)」よりも「laughter(ラフター)」のほうが、つまりニッコリするのではなく声を上げて大笑いするほうがお勧めです。

 先日笑いと健康に関するセミナーを聴講する機会がありました。笑いと健康の関連は自分が思っていた以上に研究され、笑いを健康作りに役立てる活動にも広がりがあることを知りました。セミナーの演者は福島県立医科大学医学部の大平哲也先生でした。大平先生は疫学講座主任教授です。今年6月には「1日1回!大笑いの健康医学」という本も出版されています。ここでいう笑いが苦笑いや微笑み笑いではなく、「ハッハッハッ」と声を出して笑うことなのです。この笑いの効果として、①運動効果、②リラックス効果、③ストレス解消効果、④ソーシャルサポート効果、の4つが挙げられています。このうちソーシャルサポート効果とは、人とのつながりがよくなることです。病気や体調との関連では、血圧が下がること、「免疫力」がアップすること、肩こり・冷え性が改善すること、などが報告されています。

 落語やコメディーなど、面白いことを見たり聞いたりして笑うことによってさまざまな効果がもたらされることは実験でも示されていますが、面白いことがなくても、声を出して笑うという動作を意識的に行うことで、笑いの効果が得られるそうです。このことを体系化したのが「笑いヨガ」であり、日本笑いヨガ協会という組織があります。上記の本にも20種類の笑いヨガが紹介されています。

 面白さを感じて声を出して笑う動物は人間だけ、とのことです。せっかく笑うのであれば面白く笑いたいものですが、なかなかそうはいかないときは、基本動作の「ホホ」(と発声しながら2回手拍子)と「ハハハ」(と発声しながら顔の左右で3回手拍子)をやってみようと思います。