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院長ブログ

検査値から見える(?)生活習慣 

血液検査などの数値から生活習慣の一部を垣間見ることがあります。その一例が脂肪酸バランスです。

脂肪酸は中性脂肪の原料になる物質で、エネルギーのやり取りなどに利用されます。

なかでも、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)といった「青魚」などから摂ることができるオメガ3系の

脂肪酸は血管や脳の健康に大切なものとして注目されています。

 脂肪酸のバランスを見る血液検査の結果、EPAとアラキドン酸(AA)の比率(EPA/AA比)が低い方に、

「お魚はよく召し上がりますか?」とお聞きすると、ほとんどの場合「そう言えばあまり食べません。」という

お答えが返ってきます。EPA/AA比がある程度以上の人はそれ以下の人に比べると、心筋梗塞などの発症率が有意に低かった、

つまり心臓が守られていた、という報告もあります。食習慣における「魚離れ」は要注意と言えます。

なお、魚をしっかり摂っている方や、EPAを含むサプリメントやお薬を利用している方のEPA/AA比はまず良い値です。